葬 儀 に つ い て

 

栄徳寺に連絡していただき、住職と日時等を相談いたします。

枕経から出棺までの流れ

枕経
臨終の後に、最初にお唱えするお経です。
本来は、まもなく亡くなるというときにお唱えするもので、死を目の前にした不安を取り除き、安らかに最期を迎えられるようにとの願いを込めて唱えられていたお経のことです。
通夜
お釈迦様の涅槃に入られた時の様子が通夜の由来だと言われています。
お釈迦様は涅槃に入られようとする時多くの弟子がお釈迦様のもとに集まりました。お釈迦様は説法を弟子に残されます。その最後に「私の死にゆく姿が最後の説法だからよく見ておきなさい」と説き、涅槃に入られました。残された弟子たちは夜通しお釈迦様の遺され教えを確認し合い、お釈迦様亡き後の歩む道を定められました。
故人をお釈迦様として、ご遺族は遺された弟子、僧侶はご遺言として故人に代わってお経を唱えます。
お通夜とは故人をお釈迦様に見立てた涅槃の再現なのです。
葬儀
授戒(戒を授け仏弟子となる)を行い、故人を仏教徒として仏の世界へ導くという式です。
以下のように式を進行します。
・剃髪(僧侶の出家と同様に剃髪式を行います)
・授戒(仏道で守る教えを授与します)
・血脈授与(仏弟子の証である血脈を授けます)
・棺前念誦(諸仏の称号を唱え故人の悟りを願い念じます)
・挙棺念誦(出棺に際して故人の助けとなるように念じます)
・引導法語(故人を悟りの世界に導くために法語を唱えます)
・山頭念誦(荼毘に際して、諸仏の称号を唱え故人の赴く地を荘厳します)
・読経
・花入れ出棺

よくあるQ&A

葬儀ってどんな意味がありますか?【葬儀の意味】
 生前に仏さまの弟子になることが本来のかたちですが、日本では古くから、亡くなったときに葬儀を通して仏さまの弟子にしてきました。故人さまにとってはあの世への旅立つため儀式でもあり、また見送る家族知人にとっては、故人さまとの最後のお別れをする大切な時間であります。
よく聞く葬儀・家族葬・直葬とはどのような葬儀でしょうか?【葬儀のかたち】
 葬儀は、先に述べたお釈迦さまの弟子になる儀式を中心とし、故人さまとのお別れ、お見送りをする儀式です。お通夜で故人さまと最後の夜を過ごし、葬儀で仏さまのお弟子となり、火葬で故人さまを荼毘に付します。仏さまの弟子になるためには菩提寺の住職による、入門の儀式が必要です。このときに仏さまの弟子となった証である戒名を授かります。
 家族葬は、菩提寺住職と家族近親者のみで行う小規模な葬儀です。家族近親者以外は故人さまにお別れすることができません。できるだけ生前にご縁のあったみなさまとともにお別れし、お見送り出来ることが望まれます。
 直葬は、儀式を何も行わず病院から、火葬へ直行する方法です。決して、葬儀ではありません。
お墓にはお骨を持っていけば、入れますか(納骨できますか)?【お墓に入るルール】
 菩提寺住職による葬儀をすませ、お戒名を授かっていれば、問題なく入れます。なぜなら、菩提寺の住職が故人さまを仏さまの弟子として導いているからです。
 行政機関が発行する「火葬・埋葬許可書」等が必要です。
 栄徳寺では栄徳寺以外のお寺で葬儀をされたお骨や、栄徳寺住職から戒名を授かっていないお骨に関しては、原則として埋葬はできません。栄徳寺にお墓がすでにある方でも同様です。但し、色々なケースが考えられますので、まずは住職にご相談ください。
墓地を購入しました。この土地は、永遠に私のものになりますか?【お墓の管理のルール】
 墓地の多くは永代にわたり使用権を認められたものですが、土地は個人の所有地ではありません。使用権はお墓を継承する人が、相続することができます。
 栄徳寺が管理する墓地を使用するには、栄徳寺の檀家である必要があります。檀家でなくなった場合は、元の更地に戻してお寺に返す必要があります。

 葬儀は単なる儀礼ではなく、故人さまが仏さまの弟子となり、成仏への道を進むための仏門入門の儀式です。
 家族・親戚・友人・ご縁があった人すべてが、故人さまと最後のお別れをする大切な場所であり、時間です。
 もしものときは、まず栄徳寺にご一報をお願いいたします。

※Q&Aは曹洞宗宗務庁刊『もしものときは菩提寺へ』より引用あり